Boulangerie Alcyon

自家製天然酵母

主に穀物や果実などを原料に自然発酵させた天然酵母。温度管理が大変難しく、種を作るだけで10日～２週間もかかる天然酵母は、発酵に時間をかけている間に酵素が小麦の成分に働いて栄養分を分解して旨味に変えることから消化にもよく、深い風味や味に奥行きができるのです。 一方、イーストも天然でないわけではなく自然界に生きる酵母です。発酵力が強く安定している為短時間で発酵できるため、高く膨らませる食パンや砂糖やバターを多めに使う菓子パンや惣菜パンなどイーストが得意とするところです。 ずっしり重く噛めば噛むほど味が出る天然酵母パン。フワフワと軽くやわらかい食感のイーストパン。 アルションでは『天然酵母』と『イースト菌』、それぞれのパンに合わせて使い分ける事で、いろんな素材や食材に合ったパンを作りあげています

てんさい糖

アルションの主なパンに使用しているてんさい（ビート）糖は、北海道十勝で採れたてんさい糖です。 天然の砂糖には、さとうきびを原料とするものと、砂糖大根（てんさい）を原料とするものの２種類があります。 白砂糖、三温糖、きび砂糖、黒砂糖など、砂糖といわれているもののほとんどは、さとうきびを原料にしています。「てんさい糖」だけが砂糖大根が原料なのですが、そのふたつの原料には大きな違いがあります。 多糖類のてんさい糖は「吸収に時間がかかるので少しの糖分で長い時間もつ」と言われています。「体を温める作用がある」とも言われ、冷え性の方に好まれています。 また、てんさい糖に多く含まれるオリゴ糖は「おなかのビフィズス菌を元気付け増やしてくれる強い味方」であり、「てんさい糖」がおなかに優しい砂糖と言われるゆえんです。 「健康」で「安心」で「美味しい」、アルションのコンセプトにぴったりのお砂糖です

ごまたまご

アルションで大人気の「ごまたまごブリオッシュ」。たまごにゴマが入ってる訳ではなく、焙煎ゴマを加えた餌で育った鶏から生まれたたまごなのです。 生活習慣病予防効果のある『セサミン』が入り、悪玉コレステロールを排除し、善玉コレステロールを手助けする『ビタミンE』が一般卵の10倍。こんなリッチなたまごとバターをたっぷり使った「ごまたまごブリオッシュ」は柔らかな口溶けと、風味が人気です

小麦粉

アルションではパンの種類、状態に合わせて数種類の小麦、ライ麦などを配合しています。 たとえば『バケット』（フランスパン）なら、小麦粉の深い味わい、風味をストレートに感じ、食感がよく、舌の上で甘味の広がりが伝わる。それでいて料理の味を壊さないようにと国産、それも北海道産に限定して使用していまも北海道産小麦は風味がよいだけでなく、ふわっとパリッとボリュームのあるパンに仕上がるため、アルションでは粉の味がわかりやすいシンプルなパンに使用しています

バター

パン作りにおいて、豊かな風味とクラム(中身)にしっとり感を持たせるのに使用される油脂分として「バター」がある。ブリオッシュや食パン、菓子パンにも配合されるが、アルションでは北海道産日高バターを使用しています。 昨今、乳製品不足にある世の中で、バターに変わる材料もたくさん出てきており、特に代用される中で一番多いのはマーガリン。しかし「バターショック」とも名付けたくなるようなバター不足の時代にも、頑なにバターの使用にこだわり、味、香り、食感を求め、北海道の南部、南北に連なる日高山脈と太平洋に挟まれた日高地方で、澄んだ空気と潮風の中で育った乳牛の生乳から作られる自然の息吹をたっぷり含んだ芳醇な香りのバターが、奈良の地で同じように澄んだ空気とたくさんの緑、自然に囲まれた中でパン作りをしているアルションにふさわしく、多くのパンに練り込んで、アルションの味を支えています

米粉

アルション東生駒本店は、米作りが盛んな「稲蔵」という地にあります。10年前、私たちは、もっちりとしているのにサクサクとした食感の食パンを開発中でした。そんな時に出会ったのが、この「稲蔵」の地で作られたお米（ヒノヒカリ）だったのです。 ヒノヒカリは、父に「コシヒカリ」母に「黄金晴」をもつ品種で、程ほどでありながらも絶妙な粘り具合で、冷めてからも、粘りすぎたりパサついたりすることもありません。 そんなヒノヒカリをフランス製の石臼で挽いたお米を生地に加え、長時間ゆっくり醗酵させ、石窯でじっくり焼き上げれば、サクサクもっちりな「稲蔵トースト」が出来上がります。このもっちり感は特別！サンドイッチはもちろん、厚切りにしてフランスパンのようにお召上がりいただいても絶品です